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ゲーム感想:Takedown: Red Sabre

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シビアすぎる潜入に酔いしれろ。誰も追従しない死にゲーFPS

感想の方向性:良かった

 

題名 Takedown: Red Sabre
販売 505 Games
発売日 2014/02/11
遊んだハード Steam
備考 『Cargo Ship』以降未クリア状態

追記:形式統一のためタイトル修正。

元は「『Takedown: Red Sabre』ファーストインプレッション!見た目から想像できない面白さ。」

 

store.steampowered.com

 

 
通称「赤サブレ」と呼ばれる本作. 
クラウドファンディングによってお金を集めて開発されたらしい,まさに現代のゲームです.ですが,仲間CPUに下せる指示が「ついてこい」「そこで待て」だけという単純さや,対する敵CPUの的確すぎる狙い(画面の隅に映ったら即射撃.場合によっては一撃死も)によって評判を落とし,邪教の黒ミサことクソゲーオブザイヤーにも選ばれました.それゆえ,本作は未プレイの人から「まあクソゲーだろ」などという腑抜けた見方をされているようです.

が!
ぼくはこれ,楽しいと思います.
ぼくのFPS経験値は「メトロイドプライム」のみ.TPSを含めても「スプラトゥーン」が増えるのみと,浅い浅い知識しかありません.ですが,ぼくは本作を「FPS」として楽しめています.

何が面白いか?先ほど述べた通り,本作の敵CPUは本当に強いです.油断すればすぐやられます.でも,それゆえにプレイ中は常に慎重に移動することになります.壁から壁への移動はダッシュ,扉を開くときは正面に立たず角から様子を見て侵入,危なっかしい場所にはグレネードを投げ込む.本作は,これらの基本がどれだけできているかによって生存率が変わります.もちろんクリアのためにはマップの暗記も必要ですが,本作は「ゲームっぽいマップ」というよりも,むしろ「現実にありそうなマップ」を意識しているきらいがあります.つまり,同マップには同じ形の部屋がいくつも存在し,ぼんやり歩いていると現在地を見失うことにもなりかねません.また(なぜか)地図を持っていないため,最初のプレイは本当に手探りとなります.ゲーム開始から一度も気が抜けず,階段は下に敵が待ち受けていないか常に注意しなければなりません.また,リロード中に襲われることのないよう,リロードする際は周囲の安全を確かめてからとなります.
このように,本作は「本格FPS」と名乗るだけあり,基本的な戦い方を常に頭に叩き込まなければ負ける作りとなっています.

もちろん,ゲームとして出来が悪い点はいくつも存在します.ついてこいか待ってろしか指示できない仲間,死んだら数秒たってから仲間に操作が切り替わる仕様ゆえに連れ歩き状態だと1ミスが即全滅に繋がる仕様,オブジェクトそのまんま貼り付けました感満載の床のテカリなど,作り込みは甘いです.ですが,本作にて開発元が表現したかったであろう要素は間違いなく完成しています.時間をかけてクリアした後の達成感はものすごいものがありますし,ついつい遊んでしまう中毒性も兼ね備えています.

まだ完全クリアしたわけではないためレビューはここまでにしますが,人に送りつけられる良作だと思います.


以上!